メリークリスマス !
日本人とクリスマス
二〇一四年 平成二十六年もいつの間にか師走となり、そしてイエス・キリストの生誕を記念するクリスマスの季節を迎えます。
教会のホームページを訪れてくださる方々の上に、クリスマスの祝福が豊かにありますように。
ところで今年は紀年法では西暦二〇一四年ですが、何を起点として二〇一四年なのかと言いますと、イエス・キリストの誕生の年から数えて二〇一四年目ということなのです。
そこで「西(洋)暦」ではキリストの誕生以前を紀元前、あるいはBC何年、誕生以後を西暦あるいはAD何年、と表記します。
この紀元前を意味する「BC」は何の略かと言いますと、英語の「BEFORE CHRIST(ビフォー・クライスト)」、つまり「キリスト(誕生)以前」のことです。
では紀元後の「AD」とは何と言いますと、これはラテン語の「ANNO DOMINI(アンノ・ドミニ)」の略であって、「ドミニ」は「主の」、「アンノ」は「年」ですので、「主イエス・キリストが統治する時代」という意味となります。
この西暦という数え方は、六世紀に、「ディオニシウス・エクシグウス」という、何やら舌を噛みそうな名前の、ローマ教会の神学者で教会法の学者でもあった人が考案したのですが、後に計算の根拠に間違いがあって、実はキリストは紀元前七年から五年の間に誕生したことがわかったのです。
ややこしいのですが、キリストは実際には、「キリスト誕生」の五年から七年前に誕生したというわけです。
西暦という暦が導入された背景を知ってしまいますと、これを何気なく使っているキリスト教徒でもない日本人にとっては、何とも面白くない気持ちになるかも知れませんが、先進国でもあった欧米のキリスト教国に合わさざるを得なかった東洋の日本にとっては仕方のないことであったのでしょう。
でも、考えて見れば、イエス・キリストは西洋人のためだけに生まれたのではありません。キリストは私たち日本人のためにも生まれてきてくれたのです。
「御使いが言いました、『こわがることはありません。…すべての人への、うれしい知らせです。今夜ダビデの町(ベツレヘム)で救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです』」(ルカの福音書2章10、11節)。
つまり、クリスマスというキリストの誕生を祝うイベントは、無関係のような私たち日本人のためのものでもあるのです。
キリスト誕生の知らせは今から2020年ほど前、日本人を含む「すべての人へのうれしい知らせ」としてベツレヘム郊外で働いていた羊飼いたちにもたらされたのでした。
京阪寝屋川市駅西側のバス通りに面した私たちの教会では、今年も「すべての人へのうれしい知らせ」であるイエス・キリストの誕生を祝うため、十二月二十一日の日曜日にクリスマス・ファミリー礼拝を、そして二十四日(水)のクリスマスイブにはイブ礼拝を行います。
教会というところは初めて、という方にも分かり易い聖書の講話をご用意しております。
突然の総選挙もあって、何やら心騒ぐこの十二月ですが、クリスマスの講話を通して神の語りかけを心にお聞きください。
なお、クリスマス礼拝ではどなたも良く知っているクリスマスソングの独唱もあります。どうぞ美しい歌声によるクリスマスの讃美歌をご堪能ください。また、ご一緒に歌いたいとも思います。
ご来会はどなたも自由ですので、教会とはこれまで縁のなかった方々も、この機会にぜひ一度、街角の小さな教会にお気軽に足をお運びください。
ご来会を心よりお待ち申し上げております。
★昨年、一昨年のクリスマスのメッセージもご覧ください。 Click!