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2014年11月 日曜特別礼拝のご案内「 日本人とキリスト教 第六回 欧米のキリスト教と日本人のキリスト教」

 欧米のキリスト教と日本人のキリスト教

キリスト教は外国の宗教?

 教会に行くまでは、キリスト教は外国の宗教だと思っていました。ですから、「日本人が何で外国の宗教を信じる必要があるんだ。日本人ならば仏教のように、日本に元からある宗教を信じたらどうだ」と思っていました。
 確かにスペイン人の伴天連であるフランシスコ・ザビエルによるローマ・カソリック教の伝来は、西暦一五四九年のことでした。
 一方、仏教の伝来はそれよりも千年ほど早く、六世紀半ばの欽明天皇のころであったと言われていますが、ということは、仏教も外国から伝えられた宗教であったことには変わりないわけです。
 おまけに、カトリックの日本伝来は十六世紀ですが、仏教の伝来から遅れること僅か百年の七世紀半ばには、景教というキリスト教が中国経由で日本に伝わってきたことは歴史的事実のようです。
つまり、キリスト教が外国の宗教であるならば、仏教も外国の宗教であったというわけです。

西欧文化で色づけられたキリスト教

「欧米か」という台詞で人気を博した漫才コンビがいましたが、通常、日本人が思い浮かべる外国は、アジアやアフリカではなく欧米であって、そしてキリスト教といえば白人の宗教というイメージが強いかと思います。

キリスト教、特にキリスト教国から伝えられてきたキリスト教は、実は聖書の教えにその国々の文化的、民族的特色がブレンドされて形成されたものなのです。キリスト教に「バタ臭い」というイメージを持つ人が多いのは、幕末から明治にかけて、そして戦後の日本に来た宣教師が、圧倒的に米国やヨーロッパから派遣されて来たからでした。
ですから、西欧文化で色づけられたキリスト教が即、聖書の教え、というわけではありません。
そういうわけで、日本人は一度、いわゆるキリスト教に対する先入観を捨てて、聖書そのものから神の言葉、キリストの教えを聞きとることが必要な時期にきているのではないかと思われます。

おすすめ

「日本人とキリスト教」という主題で始まった今年の日曜特別礼拝は、六回目の今回が最終回です。
そこでその最終回では、キリスト教から余計な要素を取り除いて、それこそ「ありのままの」キリスト教を、できれば日本人による、日本人のための宗教としてのキリスト教をご紹介したいと思います。
キリスト教や聖書、あるいはイエス・キリストに興味のある方、また、生きる意味を探し求めている方はぜひ、十一月の第一日曜日に、街角の小さな教会で開かれる日曜礼拝にご来会くださって、聖書の講話と心に沁みるゴスペルをお聞きください。
ご来会をお待ちしております。