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万能細胞とキリストの復活
万能細胞
春です。花々が一斉に咲き、何かしら心が浮き立つような季節になりました。
そんな平成二十六年のこの四月、世間の耳目を集めたのが、「STAP細胞」をめぐる騒ぎでした。「STAP細胞」は万能細胞といって、細胞を初期化させることによって、失われた機能を回復させることもできる可能性があるということでした。
しかし、その後、英国の科学誌に掲載された論文に瑕疵が見つかり、それが「改竄(かいざん)だ、捏造(ねつぞう)だ」「いや違う」ということで記者会見となりました。
でも、捏造というのは、「実際には何も無いのに有るように見せること」を意味しますから、万能細胞であるSTAP細胞が実際にあるならば、論文(の画像)を捏造する必要もない筈です。
しかも、もしこの細胞が将来、本格的に作製されるようになれば、難病で苦しんでいる人たちを救済することができるようになるかも知れません。ミスがあるならばミスは修正させた上で、この研究をもっと発展させるよう、関係者には努めてもらいたいと思うのですが。
キリストの復活
ところで、細胞の若返りや再生どころか、確かに死んだ筈なのに、体が丸ごと、病気にならず、死ぬこともないという状態に変えられた人がいました。イエス・キリストです。
キリストは西暦三十年四月七日の金曜日に、無実の罪により、十字架に架けられて殺されました。しかし、その三日目の四月九日の日曜日に、死者の中から復活をした、と聖書は主張します。
「しかし、神はこのイエスを死人の中から、よみがえらせた」(使徒行伝3章15節)
そしてそのキリストの復活を祝うお祭りがイースター、復活祭なのです。
キリストの復活というニュースは事実なのでしょうか。それとも教会ぐるみでなされた壮大な「捏造」、つまりでっち上げなのでしょうか。
でも、もしも聖書が、そしてキリスト教会が主張しているように、ほんとうに死の世界からよみがえって不死の体を持ち、しかもそれだけでなく、キリストを信じる者も、死後、新しい体によみがえって永遠を幸せに暮らすことができるのだとするならば、STAP細胞どころではなくなります。
もちろん、キリストが死の世界から復活したなんで、にわかには信じられないだろうとは思いますが、でも、実際はどうなのでしょう。
もしも本当にキリストが復活して今も生きているのであれば、死後の世界も希望のある世界となりますし、死は必ずしも恐怖ではないということになります。
また、死後に希望を持つことができるならば、現実がどんなに苦しくても、張り合いを持って毎日を生きていくことが出来るかも知れません。
春が来て、イエス・キリストの復活をお祝いする復活祭も間もなくです。
どなたも新しい年度が始まり、何かと忙しい日々をお過ごしのことと思いますが、よろしければ今年、街角の小さな教会で行われるイースター礼拝にぜひ、お越しになられ、希望をつなぐイースターメッセージと、心を癒すゴスペルの歌声を心と人生に聴いてください。きっと力になることと思います。
ご来会を心よりお待ち申し上げております。